神田神保町物語 1 
 「神田古本まつり」開催中は、神保町の広範囲に渡り本が並ぶ。物色する人の姿が絶えることはないが、実はビックリするような高価格の本も多いのだ。きっと通常より安くなっているのだろうが、私にはどれくらいお得なのか分からない。

 私がよく立ち寄っていたのは、土日にすずらん通りで行われる「神保町ブックフェスティバル」。新刊書の安売りがメインで、土曜日の午前中に学校が終わるとよく寄り道した。(そう言えば寄り道禁止という校則があった気もするが、もう時効だろう)ワゴンに山積みとなった本を冷やかし、近隣の飲食店が出す露店でちょっと買い食いする。

 1年に1度、至福の午後だった。
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