私の神楽坂 2
 うどんすきで有名な鳥茶屋脇の石畳は、ガイドブックにもよく登場する「絵になる場所」だ。こういった小路沿いを歩いていると、立ち並ぶ店はどこもおいしそうに見えて、ついつい暖簾をくぐってしまう。

 正直な話、昔ながらの街並みにあるからといって、古くから親しまれた店であるとは限らない。趣ある玄関をくぐると中はビックリするほど今風で、料理は風情の欠片もない。値段だけが高くて「騙された!」と思ったこともある。

 でも、それ以上に、食通を唸らせる老舗も数多く残っているし、昔のたたずまいを生かして味わい深い料理を出す店もある。

 数あるなかから自分好みの店を見つけ出す。それも、町歩きの醍醐味だ。
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