私の神楽坂 1
 飯田橋から市ヶ谷方面へ外堀通り沿いを歩き、少し坂を上がると、ちょいと洒落た建物が見えてくる。

 日仏学院はその名の通り、フランス語を学ぶ場所だ。フランス政府の公式機関というだけあって、なかの雰囲気はフランスそのもの(フランスに行ったことはないけれど、たぶん)フランス書籍専門店やフレンチの店も併設し、歩いているだけでワクワクする。

 私がここに訪れるようになったのはやはり、映画がきっかけ。日仏学院は、年間150本とも言われる映画、それも他では観られないような作品ばかりを上映するスポットでもある。ドキュメンタリー特集のときはずいぶんお世話になったっけ。

 この日仏学院と、在日フランス人の学校がある土地柄か、神楽坂は東京で最も多くのフランス人が住む街である。比例してフレンチの店、それも、肩肘張らずに食べられる、でも、本場の人をも満足させる本格的な味のビストロも多く存在する。

 芸者と料亭の街、神楽坂のもう1つの顔が、ここにある。
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