世田谷ボロ市 1
 上町駅を降りると、既に大勢の人々がボロ市へ繰り出していた。あちこち目移りしながら、私もボロ市通りを歩く。
 人ごみを縫うように先へ進むと、ちょんまげ姿の人々に出くわした。思わず後を追うと、赴きある黒門へと向かっていく。

 ボロ市通りの南側には、吉良氏の家臣を経て近江彦根藩世田谷領の代官となった大場氏の屋敷、世田谷代官屋敷がある。お侍さんの正体はどうやら江戸時代“代官がボロ市内を見廻り治安の維持にあたっていた”という史実をもとに再現された代官行列ご一行のようだ。
 地元町内会の方々が扮した代官や名主、年寄り、さらには鉄砲隊、一足らが練り歩く様子は後ほど見ることができたが、行列前のリラックスした姿まで見ることができたのはラッキーだったのかもしれない。ボロ市を盛り上げようとする地域全体の心意気を感じた気がした。
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