残暑残る下町、浅草 1

 仲見世は日本でもっとも古い商店街のひとつと言われ、元禄・享保の時代から存在している。明治から大正、関東大震災の被害に合うまではにかけては赤煉瓦づくりの洋風だったことを知る人は少ないだろう。その後現在の形に生まれ変わり、現在は89店舗が軒を連ねている。 

 外国の方々に大人気の着物は浅草でも主力商品。しかし、私たちの知るものとはだいぶ趣が違う。お店の方いわく「バスローブ代わりに買っていく」らしく、洋服のように着られる作りの品々が並ぶ。歴史は変化するものだが、ここまで違うものになってしまうとさすがに違和感を覚えるのは、日本人のエゴだろうか。 
 一方、江戸趣味小玩具「助六」のおもちゃはすべて職人の手で作られ、江戸末期に想いを寄せることができる。主力商品「とんだりはねたり」は、バネの力で人形が跳ね上がり、被り物が跳ね飛んで中から本物の顔が姿を表すしくみ。かちかち山のうさぎとたぬき、助六とその恋人のあげまき(花魁)など、それぞれに物語がこめられるのだ。 

 新旧混在する浅草には、今日も多くの外国人が訪れる。
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